こんにちは。苫米地式コーチング認定コーチ山本敦志です。
前回はゴール設定が見つからない場合は現状の不満を考えてみてくださいと述べました。
今回はその不満をさらに細かく見ていくことにチャレンジしてみましょう。
実は本当の不満はそんな些細なところからみつかるかもしれません。
例えばの話をしましょう。まずは質問です。
自分の服装に満足していますか。
毎日私らしい服装をしていますか。
服装に興味ある人と興味ない人がいるので一概に説明するのは難しいのですが、特に興味ないという人に考えてみてほしいです。
本当にその色で満足していますか。
本当にその素材で満足していますか。
本当にその形で満足していますか。
こう問われると服装に興味がないという人も意外にこだわっている自分がいることに気付くのではないでしょうか。
この辺まではこだわるけど、この辺まででいい
そんな感じではないですか。
これが現状のコンフォートゾーンです。
では次の質問!なぜもっとこだわらないのですか。
本当に興味がないのでしょうか。
私たちは3歳から5歳までくらいの間に親や教師などから取り入れた情動記憶をベースにして行動の価値判断を行っています。
些細な価値判断、この場合でいう服装にこだわるかこだわらないかは子供のころに決まってしまっているということになります。
親や周りをみて子供のころに決めた自己イメージが今でも続いているからこの辺まででいいという判断をしているのです。
なぜもっとこだわらないのですか。
と聞かれても
私はいいの!そんなもんなの!という根拠のない答えが出てきたりするのはこのようなマインドのカラクリがあるからといえるでしょう。
ですから、もう少し踏み込んでこう質問します。
自分の服装に心から満足していますか?
もちろんイエス!という人もいるでしょうが、その人は今回のメッセージは対象外として。
イエス!とは言い切れない人は今日から
待てよ、今まで着てみたかったけど恥ずかしいと思っていた服があるぞ!という服装にチャレンジしてみて欲しいのです。
思い込みや刷り込みは私たちの何気ない日常のなかにこそ潜んでいます。
コーチングは何もぶっとんだゴールを設定して、ぶっとんだ成功を手に入れることだけのアプローチではありません。
このような何気ない些細なコンフォートゾーンに気付いて些細な不満を感じることもとても重要なのです。
些細な不満を通じて、アパレルという色、質、形へこだわる巨大な産業への知見にも広がりますし、幸福追求の自由という憲法の空間への知見にも広がっていきます。
私たちのマインドを閉じ込めている大きな力を私たちの些細な判断を見つめていくことによりその力の正体を知り、超えていくことが出来るのです。
些細な不満に目をそらさず本当の自分の判断を見つけていってほしいと思います。
こんにちは。苫米地式コーチング認定コーチ山本敦志です。
今回はゴール設定のお手伝いをしようと思います。
ゴール設定ではいくつかの問題点があるのですが、中でもゴールが見つからないという問題の解決策を提供できればよいなと思います。
ゴールが見つからないということは現状の外が見えないか、見えても行きたくないかのどちらかでしょう。
現状の外のゴールは現状のコンフォートゾーンからは見えづらいし、現状の外なので居心地のよいコンフォートゾーンにいるのですから、行きたくないと思うのも当然かもしれませんね。
その時に視点を変えて、現状の不満を考えてみてください。
現状に満足していますか。
心から満足していますか。
この質問に対しては不満は色々あるよという答えになるのではないでしょうか。
現状への不満はとてもよいことです。なぜならゴールを見つけ出す最高のヒントになるからです。
現状の不満を今、あげていってみてください。
いくつあってもよいです。いやむしろ人生のあらゆる方面に対していくつでも不満をあげてみてください。
収入の不満、立場の不満、家族の不満、健康でないことへの不満、などなど
そして次にその不満が一切なくなる世界を想像してみてください。
想像できましたか。
想像したイメージは最高の人生を映し出していないですか。ゴールが見つからないという悩みがある場合は、現状のコンフォートゾーンが作り出している不満がなくなる世界をゴールにしてみるのがよいのです。
きっと素晴らしいゴールを見つけることができると思います。
ただこの時に注意してほしいのは、不満の対象は全て自分に向けるということです。自分以外の人や環境を変えることをゴールとするのではなく、自分を変えることをゴールにしてください。
収入の不満は会社への不満ではなく、自分のパフォーマンスへの不満とし、
立場の不満はその立場を与えた相手への不満ではなく、その立場に甘んじている自分への不満とし、
家族への不満も家族へ働きかける自分の影響への不満とし、
健康への不満も誰かに作られた体ではなく、自分で作った体であると認めそれも
自分への不満としてください。
全て自分のマインドがつくりだした投影が現状なのです。
ですから、現状の不満をしっかりと見据えるとおのずとゴールが見えてきます。
恐れず不満を抱きましょう。
そして勇気を持って全て自分が作り出していると受け入れましょう。
そうするとその不満のない世界がマインドの中にどんどん広がっていくはずです。
その世界をありありと臨場感を持って想像してみてください。
想像するだけでどんどんとそのゴールはあなたの方に近づいてきます。
不満を当たり前のこととして受け入れている現状のコンフォートゾーンの外へ飛び出し、今まで出会ったことのない私に会いに行きましょう。
現状のコンフォートゾーンは居心地こそよいのですが、蓋を開けてみると不満だらけなのです。現状のコンフォートゾーンに留まっていても不満はなくなりません。
だからこそ現状の外にゴールを設定するのです。
今ある不満を解消すべく、成長し、また新たな不満を感じ、その不満に取り組んでいく。
この道のりを歩んでいくことがハッピーということなのです。
ゴールが見つからないという場合は是非この方法を試してみてください。