苫米地式コーチング認定コーチ 山本敦志です。
6月25日(土)13:30から16:00まで「脳力を最大限に引き出す方法」というテーマでワークショップを開催します。
是非ご来場ください。
内容は苫米地式コーチングと超情報場仮説の解説をしようと思っています。今まではルータイスのコーチングプログラムをベースにしてセルフコーチングで使えるように解説してきましたが、今回は認知科学や苫米地博士のオリジナルな理論でもある超情報場仮説を解説したいと思っています。そのことにより、スコトーマが外れ、隠された「脳力」が発揮されるようにしたいと考えています。ワークショップ形式で少人数で意見交換しながら進めていく予定にしておりますので興味のある方は是非ご参加ください。
苫米地式コーチング認定コーチ 山本敦志です。
今日は恐怖について考えてみたい。
恐怖とは未来に対する不安のことだ。
未来にあんなことが起こったらどうしようと人は考えることが出来る。未来に対して推論をする能力を手に入れたことにより、それを避けようとする情動が生まれた。それが恐怖の出所である。
未来に対しての推論は想像力でもある。そしてなぜ、推論ができるかというと過去の経験と知識によるわけだ。過去の経験と知識があるから未来に対して推論することが出来る。
人間は昔は、生きながらえるために、過去の経験と知識を使ってどのようにすればよいのかと思考することが出来るまで、進化してきた。もちろん進化してきたのは脳のことだ。脳の進化により未来への推論をすることが出来るようになってきたのだ。
そして、その脳の進化により、未来への推論と情動が結びつくことにより将来起こることに対しても情動が発動してしまうようにもなってきている。
簡単にいうと将来こうなったら嫌だな。とかこうなったら怖いなという情動である。
未来への推論なくして、今この瞬間にあまり恐怖は感じない。
どういうことかというと例えばやくざに遭遇したとしよう。恐怖の感情とは「もし絡まれたら怖い」という情動であったり、「殴られたら怖い」という情動ではないか。
恐怖とは。遭遇したときに未来起こりうる可能性を想像することにより生まれてきていることに気づくのではないだろうか。もちろん想像して今この瞬間怖いからこの瞬間に恐怖を感じている。
しかし、想像することにより恐怖は生まれてくることが理解できるはずだ。
瞬間の感覚でいうと、やくざの場合でいえば、例えば「突然、殴られた」ときに感じる、感覚とは「痛い」であり、「怖い」ではない。
つまり、恐怖のほとんどは未来への推論から生まれてきているということを知ってほしい。
その推論は過去の経験と知識がベースとなっている。
ではどうすれば恐怖を克服できるのか。
ここでは一つ手法をお伝えしよう。
その手法とは抽象度を上げるということだ。
抽象度をあげる、つまり視点を広げることにより、それってこういうカラクリだよなと気づく。それにより、恐怖は軽減されると言いたい。しっかり、頭で考えるといってもいいかもしれない。恐怖の感情に捕われずに、冷静にしっかり考える。
やくざの例で言えば、やくざと言っても、やくざに見えているだけで単なるファッションじゃないのか。もし本当にやくざだとしても突然人を殴ったら警察に捕まるだけだから、しないよな。もし本当に殴りかかられた時の為にあそこに避難しよう。などと対処法を考えたり、相手の背景にある法的な束縛を見極めたりと推論の質を上げていくことにより、それって怖いことではないよなと思うことが出来る。
逆に言えば、恐怖はある抽象度では恐怖であるが、一つ抽象度を上げれば恐怖ではない場合が多いのだ。
だからこそ、普段から抽象度をあげるトレーニングが欠かせない。
もちろん抽象度を上げるトレーニングとは経験と知識を積み上げていくことになる。
未来に対する推論から生まれる恐怖の克服は知識を増やし、未来に対する推論の質をあげていくことで克服できるのだ。
是非、実践してほしいと思う。