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コンフォートゾーンの外にゴールを設定する重要性は知っていただけただろうか。
今回はホメオスタシスの説明をして行こうと思う。
ホメオスタシスとはもともとは医学用語で恒常性維持機能のことをいう。
たとえば、人間の体温は36.5度前後の一定の値を常に維持している。ウイルスの侵入などで一時的に体温があがったとしても、体は汗をかいたりして元の体温に戻すように働く。逆に体温が下がったら震えたりして体温を上げるように働く。
エアコンも28度設定にしたら、29度か30度になればスイッチがオンとなりエアコンが働き、26度か27度になるとスイッチがオフになり、設定した28度に戻すように働く。
つまり、ホメオスタシスとは体温などのように一定の状態、恒常性を常に維持し続けるという機能のことである。
もともとホメオスタシスは物理次元において説明された原理だったのだが、苫米地博士はホメオスタシスは情報空間にまで広がっていると唱えた。これをサイバーホメオスタシス仮説というのだが、詳しくはまたの機会に話すとして、ここで理解してほしいことは
人間のマインドも同じようにホメオスタシス機能が働くということだ。
どういうことか?
たとえば、現在では日本で30番目のランキングの男性アスリートがいたとしよう。彼がオリンピックの金メダルというゴールを設定した。ゴールとしては日本で一番でもないのにオリンピック金メダルを目指すのだから、ぶっ飛んでいてとても良いゴールといえる。
だだしマインドはというと
私は日本で30番目である。というホメオスタシスが働いてしまうのだ。
つまりランキングが上がって、20番目になると無意識はそこは自分のいる場所ではないコンフォートゾーンではないという機能が働いて、次の試合で負けて自分をコンフォートゾーンに戻そうとするのだ。
次第に、私はせいぜいランキング20番が精一杯の選手であり、オリンピックで金メダルをとることなんて出来っこないというブリーフシステムを形成してしまう。
リーグ2位のコンフォートゾーンを持っているチームは
2位のホメオスタシスにより優勝することができない。
オリンピック出場できるかどうかのコンフォートゾーンをもつアスリートは出場が叶ったとしても、オリンピック本大会では一回戦敗退してしまうなど。
このような例は多々あるだろう。
それもこれも、その現状を維持し続けようとするマインドのホメオスタシス機能の仕業なのである。
ではどうするかというと
現状ではなく設定したゴール側にホメオスタシスを働かせるということが必要になってくる。
現状にもホメオスタシスは働くがゴールにホメオスタシスを働かせることができるのだ。
これに成功すれば無意識の働きであなたをゴールへと運んでくれる。
先ほどのランキング30番目の彼は無意識のホメオスタシス機能が働いて負けてしまうと書いたが、ゴール側にホメオスタシスを働かせるとオリンピックで金メダルをとってしまう。
これがマインドのカラクリなのだ。
苫米地式コーチングにおいては
マインドの訓練が必要だ。マインドの訓練とはゴール側にホメオスタシスを移行させる訓練のことなのである。
続く