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そんな簡単にマインドを変えることができるなら、誰でもプロになったり、オリンピックで金メダルをとったりできるじゃん!
そんな風に思うだろう。
そうみんなマインドを変えることができないから、変われた人だけが成功できるのだ。
それではどのようにしてマインドをかえていけばよいのかを説明したい。それと共に多くの人がなぜマインドを変えることができないのかもわかるだろう。
マインドは「脳と心」のことであると説明したと思う。
脳の中には人間が古来から生きてきた情報が詰まっている。原始的な脳が考えているのは自分という生体を生きながらえさせたいということだ。DNA情報といってもいい。
苫米地博士がよくたとえを出して教えてくれることに進化の話がある。
ガラパゴス諸島で進化の形態として例えられる、フィンチという鳥がいる。フィンチはガラパゴス諸島に生息する鳥なのだが、その地域によりくちばしの形が違うのだ。
えさを効率よくとるために環境に応じて、くちばしの形を変えてきたのだ。これを一般に進化と呼ばれるのだが、苫米地博士はこれは退化だといいきる。環境に応じて自分を効率よく変化させるということは、いわゆる最適化であり、最適化とは退化である。というのだ。
進化の例で挙げられるのは、魚が陸に上がった時という。魚は海で生きている状態は楽だ。しかし、魚もよい環境のなかで生きていれば数も増えてくるし、
餌にありつける競争も激しくなってくる。そんな時により競争に勝てるように最適化のほうに向かうのではなく、いっそ陸に上がればいいじゃん。陸で生きれたらパラダイスじゃんと。
海から陸に上がろうとした魚がいたとしよう。いや実際いたのだ。そして陸で生きれるようにえら呼吸から肺呼吸へと生体の器官を劇的に変化させた。
これが進化だというのだ。
ここでTコーチングの用語に置き換えて説明すると
魚にとっての海、すなわち自分にとって慣れ親しんだ場であり、リラックスしてパフォーマンスを発揮できる場のことをコンフォートゾーンと呼ぶ。
人間もこのコンフォートゾーンにいてたいと思う生き物だ。生きながらえるためにはそれがいいに決まっている。
魚が陸に上がると呼吸ができないのだから苦しくてしょうがない。
それでも夢をもったのだ。ゴールを持ったのだ。
コンフォートゾーンの外にゴールを設定したのだ。
ゴールを設定しなければゴールを達成することができるわけがない。変わるために必要なのはゴール設定なのだ。
ここでとても大事な苫米地式コーチング理論を覚えていてほしい。
ゴールは達成できそうなゴールではダメということだ。魚が陸に上がったように現状では達成不可能なゴールを設定しなければ脳はあなたを進化させないのだ。
重要なのは最適化ではなく、進化なのだ。進化しなければあなたが感じている壁をこえることができない。
超一流アスリートにはなれない。
進化のために、現状のままでは絶対に無理だと思うゴールを設定してほしい。
その未来のイメージがあなたを進化させていく。
コンフォートゾーンの外にゴールを設定できるアスリートはそうはいないと思う。
だからこそ
コンフォートゾーンの外にゴールを設定したアスリートだけが身体も、技術も、マインドも未知の領域にたどり着くことができるのだ。
続く