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ネガティブ、ポジティブについて考えてみた。
ネガティブとポジティブはプラスとマイナス、S極とN極、のように相反するふたつの概念と考えがちだ。
しかし、このように考えてみてはどうだろうか。
ポジティブとはネガティブな要素を包含した概念だと。
悟りの境地に行っている人以外は、誰にでも好き、嫌い、得意、不得意、などと同じようにポジティブな要素とネガティブな要素があるだろうと思う。
そのネガティブな要素を否定してポジティブな考え方をすることをポジティブシンキングと考えがちだが、ネガティブな要素を受け入れ、そんな自分を愛してしまう考えかたが真のポジティブシンキングだ。
私は人前で話すのが苦手だと思っているがいるとしよう。しゃべらしたらたどたどしいし、緊張するし。とネガティブに考えているとする。その人がポジティブになろうとしたときに、緊張せずに、堂々と、スラスラと話せるようになろうとする。大丈夫、私なら立派に話せる!と。
誰かに相談しても、その励ましは大丈夫、立派に話せるさ!というものだったりする。
真のポジティブとは緊張したっていいじゃん!たどたどしくたっていいじゃん!うまくしゃべれなくたっていいじゃん!である。それを受け入れたらいいじゃん!ということなのである。
そもそも誰かに何かを伝えるという行為はうまくできようができまいが伝わればよいはずだ。伝える内容が重要なはずなので、うまくしゃべれなかったら、紙に書いて読み上げてもよいし、全身、緊張の汗でビチョビチョになりながら話してもよい。
とにかく、ネガティブとポジティブには包含する一つ上の抽象度があるということを知ってもらいたい。
今回はそれに真のポジティブと名付けた。
やはりネガティブな考え方とポジティブな考え方だとポジティブがいいに決まっている。肯定的な状態でいることはとても重要なことだから。
しかし、ネガティブな対局に行くことでなく、ネガティブ要素を受け入れたうえで、それを超えたポジティブが本当に良いポジティブだと思う。
日本語で言い換えると、否定的感情を無視するのでなく、否定的な感情が自分にあると知る。そしてそんな否定的に思っていることも角度を変えてみてみると、なんだ愛せるじゃんと気づくこと。それが真に肯定的な自分の見方だということだ。
これで今日からのあたなは真のポジティブシンキングができる人になったはずだ!
そして、ここからもっと抽象度を上げていくと、肯定も否定もない、ただの関係性の集合である縁起の思想に到達する。縁起の話はまた今度。